【表現編】しゃくりの入れ方と役割

しゃくりの仕組み

数ある歌唱テクニックの中でも、一番難易度が低くて馴染みやすいのがこのしゃくりです。

また、他の様々なテクニックもこのしゃくりが基になっている事が多く、技術修得において最も優先度の高い物の一つです。

 

しゃくりとは「歌い出しや音程・歌詞の変わり目で、本来の音より低い音から元の音に向かって滑らかに移動するテクニック」の事を言います。

しゃくりをやろうとする時、時々声量が変わっているだけ(「ぁあ~」という風に、発声の頭が弱くなるだけ)で音程が変わっていない方が居ますが、それだとしゃくりの扱いにはなりません(そのテクニックはクレッシェンドと言います)

 

しゃくりの練習法

先程の通り、しゃくりとは「低い音から高い音に滑らかに移動して歌い始める」技術です。

そういった音程移動で、一番イメージがしやすいのは「ん?」と疑問形にする時でしょう。

「ん?」と声を出すと、音が一気に持ち上がるのを感じて頂けるかと思います。

あるいは、日曜日におなじみのアニメ「サザエさん」に出てくるマスオさんがよく発する「ぇえ~?」という疑問形もイメージがしやすいですね。

その様に音を持ち上げて、あとは持ち上がった後の音でロングトーンをします。

そうすると「ぁあ⤴~~」と言う様になると思うので、あとはそのロングトーンのまま歌う練習をすればマスターして頂けます。

 

しゃくりの役割

しゃくりは、最も難易度の低い歌唱テクニックの一つです。

その為、慣れてくるとカラオケ採点中に使う時も一番安全と言えるでしょう(簡単に入れられるため声がブレ辛い)

歌唱テクニックの中で採点比率が最も高いビブラート同様、出来る限り積極的に狙っていきたいテクニックだと言えます。(ちなみに僕は一曲中に平均30回程度は使用しています)