リズムの合わせ方

採点アップには、リズムをズラしてノリを楽しむ(グルーヴと言います)事はせず、ジャストタイミングで歌っていく必要があります。

その為、この項目では「タメ」「走らせ」もせず、ジャストのタイミングで歌う事を目的とした練習法を書いて行きます。

 

リズムが狂ってしまう原因

 

リズムが狂う原因はたくさんありますが、ここではよくある原因にピックアップしてまとめていきます。

 

・ゆっくりな曲の場合

ゆっくりな曲の場合、拍と拍の間の時間が長い為、そこでリズムを見失う事が多いです。

その為、いかにリズムを見失わないかという事に注意しながら練習していきます。

 

練習法

通常、曲を歌う時は4分音符(4拍子)でリズムを取る事が多いですが、その取るリズムを半分の8分音符にしていきます。(専門的な単語なので、分からない方は読み飛ばして大丈夫です)

曲を流しながら手拍子を取ると、大抵の方は4拍子(4分音符)になります。(「タン・タン・タン・タン」)

4拍子が出来たら、拍と拍の間に弱い手拍子を追加します(「タン・タン・タン・タン」→「タン・タン・タン・タン・タン・タン・タン・タン」)

これを叩きながら歌うと、普段の倍の細かさでリズムを取っているのが分かるかと思います。

後は、これを手拍子なしでも感じられるように練習しましょう。

ちなみに僕は、いつも手拍子の代わりに足踏みをしながら歌っています。いわゆる「身体でリズムを感じましょう」とは、こういった細かいリズムを身体を動かしながら取って下さいという事です。

 

・テンポの速い曲

テンポが速い曲の場合、多くの方は「走って」しまいがちです。

それは、速いテンポを一つずつ丁寧に取らずに「大体この位だろう」といった目検討でリズムを取ってしまうからです。

そういった場合、本来のテンポよりも速いテンポで取ってしまう事が非常に多いため、走りがちになってしまうのです。

 

練習法

とにかく拍を一つずつ丁寧に取る事が出来れば解決するので、そのクセ付けをしていきます。

 

・メトロノームを使って、BPM100~120位のややゆっくりなテンポを流す

→拍に合わせて「タ・タ・タ・タ」4拍子を取る

→「タ」と「タ」の間に「カ」を挟んで「タカ・タカ・タカ・タカ」で拍を取る

→慣れてきたら、更に倍のスピードで「タカタカ・タカタカ・タカタカ・タカタカ」と拍を取る

走り癖のある方の場合、この段階で大抵「タカタカ」が綺麗に4等分出来ずに「タカタカッ・タカタカッ・タカタカッ・タカタカッ」の様に前のめりになりやすいです。

それを綺麗に4等分のリズムで「タカタカ」と言える様に練習してみて下さい。

コツは、3つ目の「タ」を言うタイミングを出来るだけ丁寧に合わせる事です。

 

※余談ですが、この練習法で「タカタ・タカタ・タカタ・タカタ」と1拍を綺麗な3等分(三連符)でやる練習をすると、更にリズム感がアップします。(その時、先程と同じく「タカタッ・タカタッ・タカタッ・タカタッ」と前のめりになりやすいので注意)

もし本格的なリズム練習がしたい方は、入門編としてこの3連符での練習をお勧めします。

ここまでがマスター出来て更にリズム感を鍛えたい方は、一度当スクールの体験レッスンにお越し下さい。

プロミュージシャンレベルのリズム感を習得できるレッスン法をお伝えします。