◆相談者様
ハスキーボイスで、高音が出ないとお悩みの10代女性
◆質問相談内容
声がハスキーで高い音が出ないが、ボイトレの戦士に無理なキーを出させられている
先生になかなか質問ができず、不安を感じている
SNSに声を載せたことが無いとの事でしたが、話し声のボイスサンプルを載せて下さいました。
◆回答内容
相談者様、声ありがとうございます!凄く怖かったと思いますが、頑張ってくれたんですね!
今の声を聞かせてもらった感じからの推測になっちゃいますが
①裏声は掠れて大きな声にするのが大変だったりそもそも大きな裏声が出せなかったりする
②地声の高音は割れた声になったり喉が引っかかって急にひっくり返ったりする
③言葉(特に母音)によって、かなり高音の出やすさに差がある
④小さい声を出すと、地声でも裏声でも声がガサガサしやすい
一通り苦手そうなところを挙げてみたのですが、この中で当てはまるものはありますか?
◆相談者様からの返答
①と③についてはあると思う。
◆回答
①と③があるなら、地声と裏声のパワーみたいなもののバランスはかなり偏ってるんだと思います。(裏声が弱い)
そのバランスを整えたいので
①地声と同じくらい響く裏声を出せる様にする
②低い裏声を出せるようにする
③低い裏声まで響きを保つ
この順番で裏声を鍛えていくと良いと思います!
①が出来ればそれをきっかけに②と③に取り組めると思うので、①のコツだけお伝えしますね!
・小さい声でもいいので裏声の「ウ」でロングトーンを長く続ける(どんな声質でもいいので、裏声で長く続けられれば大丈夫)
・長く伸ばせる声は息漏れがない声になります。
声は息漏れなく出す事で響きが良くなるので、息漏れがないままちょっとずつ「ウ」のまま声を大きくしていく。
・歌声くらいの声量に出来る様になったら、ビブラートをかけたり「ウオアエイ」と言葉を変えたりする。
こんな感じでやっていくと①で書いた響く裏声を鍛えられると思います!
レッスンでお会いしてないので「絶対これで大丈夫!」とは言えなくて申し訳ないですが、よかったらやってみて下さい!
あとは、地声と裏声を繋げる訓練はぜひ取り組むと良いと思います!
「レジストレーション ボイトレ」と調べて貰うとレジストレーションという訓練法の動画が出てくるのでそれを見るとイメージつきやすいと思いますが、ざっくり言うと
①小さい裏声を出す
②ひっくり返らないようにしながら音程を下げていく
③地声とつながる!
こんな感じです(ビックリするほどざっくり書いたので説明がとても雑ですが笑)
動画を見てもらった方がわかりやすいと思うので、ぜひ見てみて下さい!
◆相談者様からの返答
低い地声の人に無理なキーの曲を歌わせるメリットはあるのか?
◆回答
低い地声の人に無理な高音キーで歌って貰うメリット、んー難しいですね。
正直曲でやるメリットは、今の段階ではほとんど無いと僕は思ってます。
というのも、発声訓練で「アー」とかで出すことと歌詞や音程が複雑に変化する曲の中で出すことって、難易度に天と地ほどの差があるんですよね。
だから発声練習ならある程度出せる様になった人に曲を使ってやって貰うことはあっても、発声練習で難しい状態ではまず曲は使わないです。
それにもし発声練習で出せる様になっても、曲に入る時は最初から歌詞で歌ったりしないで
「アだけ→母音唱→ラ行唱→サ行唱→歌詞」とかっていう段階を踏みます。
※母音唱とか○行唱について
・母音唱=歌詞の母音だけを歌う練習
「多分私じゃなくていいね」→「あうんああいああうえいいえ」
・○行唱=母音唱にそれぞれの子音をつけて歌う練習
ラ行唱なら
「多分私じゃなくていいね」→「あうんああいああうえいいえ」→「ラルンララリララルレリリレ」
こんな感じの練習法の事です!
その後は雑談をして、やり取りは終了しました。
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